11月9日にテレ朝日で放送された林修の今知りたいでしょ!「年金の疑問 徹底調査」の視聴レビューです。
TVCMの番宣で経済学者が「私なら迷わず〇〇歳から!!」と断言しており、何歳か気になってたのでTverでチェックしました。
先生の答えは後ほど紹介します。
社労士して非常に気になるテーマ。テレビの影響力は大きいですね。お客様からもテレビを見て質問がありました。
テレビで紹介された疑問は以下の6つ
1.何歳からもらうのが一番お得?
→後ほど解説します
2.最高で月いくらもらえる?
→30万円/月
3.払った額を上回るのはいつ?
→約10年
4.年金を足りない人はどうしてる?
→生きがい就労を進めてました。
75歳以上のピザ屋さんを紹介。最高齢86歳がバリバリ働いてました。
生きるパワーを貰える内容でした。・
5.未納期間がある 年金の額は?
→2年以内ならば支払い可能(とテレビは解説)
※ここも社労士としては、もう少し補足が欲しかったな~との感想
追納ができるのは追納が承認された月の前10年以内の免除等期間があることを解説して欲しかった(テロップに小さい文字で「10年・・・」と記載ありましたが、普通は気づきませね)
6.将来 年金はもらえる?
→最後に触れます。
厚生年金(会社員等)平均14.5万円/月
国民年金(自営業等)平均6.5万円/月
出典:厚労省 令和3年国民年金事業の概況
平均寿命 男性:81歳 女性:87歳
放送では平均的な会社員を想定してシミュレーション
受給開始から貰える年額(固定)
60歳~132万円 24%減る
65歳~174万円
70歳~247万円 42%UP
75歳~320万円 84%UP
平均寿命まで年金を受け取る総額で一番お得なのは?
男性:65歳
女性:70歳
林修先生が、明治大学の経済学 年金のプロでもあるI教授は
I先生ならば何歳から貰いますか?と尋ねると
答え「迷わず75歳からもらう」とのこと。
理由は年金は保険である。
ほんとうに収入の目途がなくなって、どうにもならなくなった時に、
一番収入がたくさんもらえる状態にしたい。
75歳までもたないかもしれないが、ギリギリまでは蓄えで暮らして、
生活費が足らなくなったら、年金を受給開始すると一番高くもらう。
結果として、もしかしたら受け取る総額が少なくなるかもしれないが、
最悪の状態を防ぐならば、なるべく遅くもらった方が良い。
芸人は「説得力あるな~」とのコメント
社労士目線として、このコメントはちょい疑問あり
社労士と言うより一般目線でも同じかも・・・
テレビを見た方からの質問の多く「75歳ってほんと?」と釈然なかったそう。
「国目線の情報に感じた」との意見も多かったです。
データが変わればが結果も変わってきます。
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男性の年金繰り下げシミュレーション
平均寿命を平均余命から試算しています。
男性ならば、70歳から受給すれば85歳では総額が大逆転。
90歳でも、70歳からがお得です。
いつからお得になるか(損益分岐点)
65歳受取
開始額 < 繰り下げの開始+11年10か月以上の額
繰り下げ年齢
70歳 → 81歳10か月 42%UP
75歳 → 86歳10か月 84%UP
【参考】損益分岐点の計算式
65歳で受け取る年金を100%とすると、
「100%÷0.7%=142.85%」、「142.85%÷12(ヶ月)=11.904(年)」
繰り下げ申請後の受給開始から、
11年10ヶ月以上年金を受け取ると、
繰下げ受給した方が得になるという計算になります。
最後の疑問
6.将来 年金はもらえる?
ここも、テレビ見た人の中で指摘があった点
教授は、特に今のの若い世代の時は、「年金制度が無くなっていることはない」と即答。これも、いくらぐらいになるか(増えるのか減るのか)が曖昧な解説でした。
年金に詳しい方、社労士試験の勉強をされている方は「マクロ経済スライド」を知っているだけに、年金は増える可能性はあれど抑制するシステムが機能しているので、なんとも言えないですよね
私の感想
一個人の感想ですが、雲の上の教授先生の話より、社会生活身近な社労士やファイナンスプランナー(FP)の年金解説の方が、より親身になった説明をしているなと思いました。
年金が不安になったら、お近くの社労士を調べて聞いてみてください。
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それではまたあした
☆御礼☆
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