異次元の少子化対策で、児童手当の見直しが検討されています。
【目玉政策】
・児童手当を高校生卒業までに延長する
・第3子を3万円に増額
改正予定
2024年10月分(支給は2025年2月)から開始
社労士試験勉強をされてる方は、児童手当のからくり(計算ルール)を理解されているので、これでは目玉政策とは言えないと思われるかもしれません。
気になるのが、第3子の増額。第1子目の年齢によっては、3人兄弟でも対象にならないからです(詳細条件は後段に記述)
社労士試験では児童手当法に関する選択式は、平成21年以降6回出題され高頻度で出題されてます。
法改正も予定されているので、現行制度最後の年は狙われやすいので、受験生にとって要チェックの法律です。
それではさっそく法律を確認しましょう
児童の定義をチェックしよう
児童手当法「児童」の定義
「18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある者であって、日本国内に住所を有するもの又は留学その他の内閣府令で定める理由により日本国内に住所を有しないものをいう。」
労働基準法第56条 (最低年齢)
使用者は、児童が満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまで、これを使用してはならない。
<ひっかけポイント>
労基法と児童手当法の年齢の違いに注意
給付額
3歳未満 :15,000円
3歳以上小学校修了前 :10,000円
(その子が第3子以降に該当する場合は、15,000円)
小学校修了後中学校修了前:10,000円
<ひっかけポイント>
児童手当法の定義では18歳未満は児童なのに、高校生は支給されないで注意
出典:『資格の大原』ブログ 社労士
【事例問題1】
以下の3人兄弟ならいくら支給されるか計算してください
17歳、14歳、7歳
【答え】
17歳:高校生なので0円
14歳:中学校なので1万円
7歳の子:小学生なので1万円
合計2万円
と答えた方は不正解です。
支給条件の例外規定が漏れてます。
正解
合計2万5千円が正解
<解説>
7歳の子は第3子なので1万5千円です。
<ひっかけポイント>
17歳の子、高校生は支給は0円でも、第1子の人数にはカウントするので要注意です。
【事例問題2】
以下の3人兄弟ならいくら支給されるか計算してください
19歳、14歳、7歳
19歳は、もうゼロ円と即答できますね
17歳:高校生なので0円
14歳:中学校なので1万円
7歳の子:第3子なので、1万5円!
で正解でしょうか?
【答え】
19歳は第1子と数えません。
7歳の子は第2子と数えます。
17歳:高校生なので0円
14歳:中学校なので1万円
7歳の子:1万円
<ひっかけポイント>
現行制度では3人子どもがいても
「第1子」が高校を卒業するとカウントされなくなります。
2人目が「第1子」、3人目が「第2子」と数えます。
そのため、異次元の少子化対策で、改正されて第3子が3万円となっても、
もらえる対象者は、元々3人兄弟が少ない時代で、さらに3子目の数え方のルールがあるので、実際には多くないと思います。
政府の狙いは、いま2子の家庭に対して3子目も安心して育てられると言いたいのだとは思いますが・・・3万円で家族計画がかわる家が、あらわれるのあ疑問ですが・・・・
最後に一言
ニュースで話題となり、反復視聴していると、知らず知らずに記憶が塗り替えられてるかもしれません。試験はあくまで現行制度で出題されます。
最新情報に惑わされず、試験対策をしてください。
それではまたあした
☆御礼☆
最後までお読み頂きありがとうございます。
下記のアイコンをクリックすると、他の素晴らしい社労士や資格関連のブログの一覧が表示されます。 参考になりますので、ぜひ閲覧してみてください。
【お願い】 この記事も参考になったらアイコンクリックお願いします。
👇️