資格試験に向けた勉強で、「何度も復習しているのに覚えられない」と悩む方は多いでしょう。実は、記憶が苦手だと感じる人の多くは、記憶の基本プロセスの1つである「記銘(覚える)」を十分に意識できていないことが原因かもしれません。
記憶の定着の3ステップを経て成り立ちます
「記銘(覚える)→保持(覚えておく)→想起(思い出す)」
それぞれの段階で注意すべきポイントや対策を理解すれば、記憶力を大きく向上させることが可能です。この記事では、特に「記銘」を中心に改善方法を掘り下げてみます。
記憶の3ステップとは?
1. 記銘(覚える)
最初の段階であり、情報を記憶に取り込む過程です。この段階が不十分だと、どんなに復習を重ねても効果は薄いでしょう。
2. 保持(覚えておく)
記銘した情報を長期記憶に定着させるプロセスです。短期間の記憶にとどまるか、長期的に保存されるかは、この段階の工夫によって大きく変わります。
3. 想起(思い出す)
必要なときに記憶を引き出す段階です。保持した記憶を正確に思い出すためには、何度も適切に訓練を重ねることが重要です。
「記銘」のおろそかさが記憶の妨げになる
記憶に悩む多くの人が、この最初のステップ「記銘」を適当に済ませてしまっています。以下のような状況に心当たりはないでしょうか?
- テキストを「目で追うだけ」で終わらせてしまう。
- 「理解したから大丈夫」と思い込む。
- 「時間をかけたから大丈夫」と思いこむ。
記銘が不十分だと、いくら復習をしても頭に入らず、「覚えられない」という結果につながります。この段階を改善することが、資格試験合格のカギとなるのです。
記銘を強化する3つの課題と対策
課題1:注意力が散漫になりやすい
問題:記銘には集中力が不可欠ですが、スマートフォンや雑念が学習の妨げとなることがあります。特に同じ内容を繰り返し見ると、次第に注意が散漫になり、頭に入らなくなることがあります。
対策:
- ポモドーロ・テクニックを活用する
25分の集中と5分の休憩を繰り返すことで、集中力を維持しやすくなります。 - 学習環境を整える(デジタルデトックス)
スマホは手元に置かず、静かで落ち着いた場所を選びましょう。 - 具体的な目標を設定する
「この単元の用語を10分以内に覚える」など、短期的な目標を持つと集中しやすくなります。
課題2:受動的な学習になりがち
問題:テキストを読むだけや、聞くだけの学習では、記銘が浅くなる可能性があります。人間の脳は、受動的な情報よりも能動的に処理した情報のほうを効果的に記憶します。
対策:
- アクティブリコールを実践する
読むだけでなく、読んだ内容を口頭で説明したり、問題形式で解き直したりすることで、記銘が深まります。 - メモや図解を活用する
学んだ内容を自分なりの言葉や図表にまとめることで、記銘を強化できます。
課題3:学習内容の関連性を意識していない
問題:ばらばらの情報を覚えようとすると記憶に残りにくいです。人間の脳は、関連付けられた情報のほうを覚えやすい傾向があります。
対策:
- マインドマップを活用する
学習内容のつながりを可視化することで、情報を関連付けながら覚えることができます。 - 具体例と結びつける
抽象的な理論や概念を、実際の事例や経験に結びつけると、記憶に定着しやすくなります。
保持と想起も忘れずに
「記銘」ができても、その後の「保持」と「想起」が疎かになると、記憶は薄れていきます。以下はそれぞれの対策です:
保持の対策:
- 間隔反復を活用する
学習した内容を1日後、3日後、1週間後、1か月後に復習することで、長期記憶に定着します。
想起の対策:
- クイズ形式で訓練する
自分に問題を出して解くことで、記憶を引き出す練習ができます。単なる復習よりも高い効果が得られます。学習仲間同士でやると効果的です 社労士試験なら、一般常識科目はクイズみたいなもの。旬な話題をクイズにしてみてはどうでしょうか?
まとめ
記憶力を向上させるには、まず「記銘」に力を入れることが重要です。そのためには、集中力を高め、能動的に学習し、情報を関連付ける工夫をしましょう。そして、「保持」と「想起」も併せて実践することで、記憶をしっかりと定着させることができます。これらを意識して学習に取り組めば、資格試験合格への道が一層明るくなるでしょう。
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