開業社労士として、日々の業務に追われながらも、視野を広げるための活動が重要です。その中で「士業交流会」への参加は、普段なかなか接点を持てない他士業の方々とつながる絶好の機会です。今回は、実際に参加した士業交流会の経験をもとに、そのメリットや具体的な連携の可能性についてお伝えします。
士業交流会とは?
私が参加したのは、税理士、会計士、行政書士、司法書士、弁護士、宅建士といった士業の方々が一堂に会する、同じ区に所属する士業の集まりでした。人数が多すぎないコンパクトな会であったため、密な情報交換ができ、参加者全員とじっくり話をすることができた点が非常に魅力的でした。
税理士以外の士業との接点を見出す
社労士として、税理士との連携は頻繁にあります。例えば、なぜか社員の手続き、労働保険料の相談も税理士にされる中小企業がおおく、社会保険の手続きとなると社労士にパスされます。しかし、他士業との接点は少ないと感じていました。
今回の交流会で話を伺う中で、視野を広げると、実は他の士業とも連携できる場面が多くあることに気づきました。
具体例:他士業との連携ポイント
- 司法書士: 企業の代表者が相続を迎えた際には、登記手続きが必要ですが、同時に事業の引継ぎや退職金に関する対応が求められることがあります。ここで社労士の出番が生まれます。
- 行政書士: 外国人の入国手続きは行政書士の専門領域ですが、その方が日本で働き始めたら、社会保険の手続きや労務管理は社労士の範囲です。
- 宅建士: 企業がオフィスを賃貸する際、不動産に詳しい宅建士の支援が必要になります。その後、事業所の労働保険・社会保険手続きは社労士が担当できます。
- 弁護士: 労務トラブルや企業法務の相談は弁護士の専門ですが、トラブルを未然に防ぐ就業規則の整備や日々の労務管理は、企業の運用に日常から接点を持つ社労士の強みが活かせます。
これらの連携は、「点」ではなく「線」、さらに「面」でマーケットを捉える考え方を持つことで、初めて見えてくるものです。
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士業交流会で成功するマインドセット
ただし、士業交流会に参加する際、「仕事をください」というマインドでは良いご縁は生まれません。むしろ、以下のような姿勢が成功への鍵となります。
1. 他士業の視点を学ぶ
交流会では、自分の専門外の視点を吸収することを意識しましょう。他士業が日々どのような課題を抱えているかを知ることで、自分が提供できる価値が見えてきます。
2. 相手のメリットを考える
「相手が何を必要としているか」を考えることが重要です。相手の状況を丁寧に聞き取る姿勢が信頼関係を築きます。
3. 実際にギブをする
「こんなことができます」と話すだけでなく、具体的に相手に役立つ情報やリソースを提供しましょう。案件の可能性があればバスをする、小さな「ギブ」を積み重ねることが大切です。
ギブの先に広がる可能性
士業交流会で築いた信頼関係は、すぐに仕事につながらなくても、長期的な協力関係として成果をもたらします。最初は自分からギブギブの精神を持つ感覚がベストです。「与えるほどに返ってくる」という意識で行動すれば、結果として自身の業務が広がり、仕事が増えていくでしょう。
おわりに
士業交流会は、他士業の専門家と直接つながり、普段の業務では得られない視点を広げる絶好の場です。社労士として、特定の業務範囲にとどまらず、他士業との連携を視野に入れれば、新たなビジネスチャンスを創出できます。ぜひ積極的に参加してみてください!
☆御礼☆
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