試験対策では他流試合が必要と痛感します。
今回は運輸関連(バス、トラック、タクシー)の方が受験される運行管理者試験から
労基法を解説します。
労働法の専門家、社労士になる試験を突破できたなら、
他の国家資格で労働基準法が試験科目になっていたら楽勝だと思いますよね。
目下私が挑戦中の運行管理者試験の試験科目は下記のとおり
①道路運送法 :8問
②車両法 :4問
③道路交通法 :5問
④労基法 :6問
⑤実務上の知識及び能力:7問
労基法の得点配分は高めです。
合格するためには得点を稼ぎたい科目です。
社労士ならば楽勝か!?とおもって過去問を見ました。
試験としては、運行管理者試験の労基法は社労士試験に比べて得点がとりずらく、難易度が高めです。
運行管理者試験が難しい理由その1
◆問題の出題形式が難しい
社労士試験は5肢択一式に対して、運行管理者試験は4肢と選択肢は1つ少ないのですが、問題文は
「正しいものを2つ選べ」
「正しいものをすべて選べ」
とすべての肢の正誤判定ができないと、正解の1点を獲得できない問題文があります。
「正しいののをすべて選べ」は、社労士試験で言う個数問題(正解の個数をあてる)と同じ出題形式。
社労士試験では個数問題は難易度が高くて時間がかかるから、
戦略的に捨て問でも良いとのアドバイスがあるぐらいですが、
問題数が少ない運行管理者試験では問題をパスすること致命傷になりえます。
「正しいものを2つ選べ」は、社労士試験で言う組み合わせ問題(選択肢が用意せれ、正解のペアの番号を選ぶ)と同じ出題形式。
こちらも、社労士試験ならば、
ア(1、3)、イ(2、4)、ウ(2、3)エ(2、4)のように選択しが良いされます。
問題の肢で、「2」があきらかに「×」ならば、消去法で、「ア」が正解の選択肢だとわかります。
運行管理者試験は消去法が使えません。仮に「2」が除去できたとしても、
残り3つの問題の肢で正誤判定をする力が求められます。
運行管理者試験が難しい理由 その2
◆1問、1テーマでないこと
社労士試験は基本的には1問内は同じテーマから出題が多い。
1テーマの例
正しいのを選べ
△、◇、□が選択肢毎に違っていれば、そこからヒントが見えてきます。
これは一番簡単なパターン。
〇〇は△である
〇〇は◇である
〇〇は□である
選択肢毎に違う部分(△、◇、□)を抽出して、比較すれば、
あきらかに違うところは削除できます。
絞り込んで、相対的に答えを導くことも可能です。
社労士試験も難易度が高まっており、ミックス論点、所謂、抱き合わせ問題も増えています。
運行管理者試験は、すべてミックス論点(抱き合わせ問題)
1問内から複数テーマ(論点)が出題されてます。
正解を得るためには、労基本の条文から2問、改善基準告示から4問なので、
労基法の条文関連8肢(2問×4肢)、8つの論点の正誤判定をできる力が求められます。労基法 約100条に対して、たった8肢を、労働法の専門家を目指すわけでないのに、勉強して答えるのは、コスパがかなりわるいのです。
(社労士試験 10科目×1問5肢=50肢)
運行管理者試験が難しい理由 その3
◆数字、語尾、主語のひっかけが多い
理屈より暗記してないと、ひっかかってしまう問題が多いのが特徴
社労士試験でも、義務を努力義務(努めなければならない)等に変更して正誤を問う問題(安衛法に多い)、数値を変えて正誤を問う(雇用保険に多い)もありますが、
最近は理解して解く問題が増えてます。
暗記しないととけない分、運行管理者試験の労基法はやっかいです。
とくに労基法に付随のい運輸業界固有の改善基準告示(時間管理)は
数字だらけ・・・。暗記が大変なのです。
最後に、労基法でどっちが難しいのか?
試験の出題方法、勉強する時間に対する出題数等を考えると、
運行管理者試験の労基法は難しいのですが、
1つの選択肢の問われている論点、質は、断然、社労士試験の方が難しいです。
安心してください。社労士受験生クラスならば、運行管理者試験の労基法は無勉で対応可能(改善基準告示を除く)でも、これでたったの2点。
不注意で一つ選択肢の正誤判定を誤れば、1点失います。
得意と思うからこそ、ケアレスミスで、私は過去問で連続で満点とれずでした。
【参考】運行管理者試験の労基法の過去問はこちら
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運行管理者試験センター発表過去問
https://www.unkan.or.jp/after/answer/pdf/04_cbtkamotsumondai.pdf?20231127
いまの労基法の試験対策レベルを測るためにも、他の試験で労基法の問題があれば、試してみると、意外な知識の穴が見つかります。
時間に余裕がある方、労基法を極めたい方は、
試に運行管理者試験の労基法等、他流試合してみてはいかがでしょうか?
それではまたあした
☆御礼☆
最後までお読み頂きありがとうございます。
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