Bunkamuraと髙木由利子氏の写真展から考える
― 社労士が語る「人材育成」と「離職防止」の本質 ―
渋谷の街、そして世界各国の人々。
一見バラバラに見える存在が、ひとつの空間で静かに調和していました。
今回訪れたのは、Bunkamura。
再開発を控えた節目の中で開催されている、象徴的な展示です。
そこで出会ったのが、写真家・髙木由利子氏の作品でした。

■ 髙木由利子の写真が映し出すもの
髙木由利子氏は、
「旅」と「ファッション」を軸に世界を撮り続けてきた写真家です。
しかし、その本質は単なるファッション写真ではありません。
異なる文化、土地、時代の中で生きる人々を通して、
👉 人間の存在そのものを表現している点にあります。
衣服は単なる装いではなく、
その人の生き方、歴史、環境までも内包する“言語”として写し出されていました。
■ 渋谷と世界が交差する瞬間
特に印象的だったのは、
渋谷スクランブル交差点を行き交う人々と、
世界各地の人々の姿が対比される映像です。
イラン、インド、コロンビア、ペルー、中国——
それぞれの土地で、それぞれの装いで生きる人々。
そのすべてが、国境を越えて同じ空間に並べられている。
違いは明確なのに、そこに“分断”は感じられない。
むしろ、静かな一体感すらある。
作品はこちら
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■ 手に刻まれた「人生」
作品の中で強く印象に残るのは“手”です。
そこには、
・積み重ねてきた時間
・働いてきた歴史
・生き抜いてきた証
が刻まれていました。
そして感じるのは、
👉 どの場所でも、人はイキイキと生きている
という事実です。
環境が違っても、条件が違っても、
人には「その場所で生きる力」がある。
■ 社労士視点:離職の本質は何か
この視点を企業に置き換えると、見えてくるものがあります。
人が辞める理由は、突き詰めるとシンプルです。
・自分の価値が認められない
・自分の居場所がない
・自分らしさが否定される
つまり、
👉 「存在を否定される環境」から人は離れる
これは、国や文化を超えた“人間の本質”です。
■ 人材育成とは「揃えること」ではない
多くの組織が無意識に行っているのが、
・同じ考え方に合わせる
・同じ行動を求める
・同じ型に当てはめる
というマネジメントです。
しかし、髙木由利子氏の作品が示しているのは、その逆です。
👉 人は違うからこそ価値がある
・積み上げる力のある人
・直感で突破する人
・支えることで価値を発揮する人
それぞれが、そのままで意味を持っている。
■ 「共通」と「多様」の両立が組織を強くする
重要なのは、この2つの同時成立です。
① 原点は同じ
・認められたい
・役に立ちたい
👉 これはすべての人に共通する欲求
② 表現は違う
・働き方
・価値観
・成果の出し方
👉 ここに個性がある
この構造を理解しない組織は、
「管理」はできても「成長」は生み出せません。
■ 地球人視点という経営のヒント
今回の展示から得た最大の示唆はこれです。
👉 視点が狭いほど、人は対立する
逆に言えば、
👉 視点を広げれば、違いは受け入れられる
企業における
・世代間ギャップ
・部署間の対立
・価値観の衝突
これらの多くは、「視野の問題」です。
“会社の中”だけで考えるのではなく、
“人間として”捉え直すこと。
いわば
👉 「地球人としての視点」
これが、これからの組織づくりに必要な感覚だと感じました。
■ 実務で活かす3つのポイント
社労士として現場に落とし込むなら
① 多様性を前提にした評価制度
→ 強みの違いを評価軸に組み込む
② マネジメントの転換
→ 矯正ではなく「引き出す」へ
③ 居場所の設計
→ 心理的安全性を仕組みとしてつくる
■ まとめ:原点は、みな同じ
世界のどこにいても、人はイキイキと生きている。
それは特別な環境だからではなく、
👉 「自分として生きている」から
です。
企業も同じです。
・個性を認める
・違いを活かす
・共通の目的でつながる
この3つが揃ったとき、
人は辞めず、成長し、組織は強くなります。
最後に、
渋谷の雑踏も、世界のどこかの街も、本質は同じでした。
👉 原点は、みな同じ
この視点を持てるかどうかが、
これからの人材育成と離職防止の分かれ道になる——
そう確信させられる展示でした。
☆御礼☆
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