- 2月11日・建国記念日に考える「制度の原点」
- 社労士試験は「制定と改正の背景」を理解すると強くなる
- 社会保険労務士法(昭和43年6月制定)
- 労働基準法(昭和22年4月7日制定)
- 雇用保険法(昭和49年制定)
- 医療保険制度の歩み
- 年金制度の変遷も「国づくり」の歴史
- 建国記念日に、制度の「北極星」を思い出す
2月11日・建国記念日に考える「制度の原点」
☆ 社労士試験に効く、法律の成り立ち☆―
2月11日は「建国記念の日」。
日本という国の成り立ちに思いを馳せる日です。
『日本書紀』に記された神武天皇の即位日を基に、明治政府が「紀元節」として定め、戦後の一時廃止を経て、1966年に「建国記念の日」として復活しました。
この「原点を振り返る日」は、社労士受験生にとっても、実はとても意味のある一日です。
なぜなら、法律もまた、社会の要請から生まれ、時代とともに形を変えてきた制度の歴史だからです。

社労士試験は「制定と改正の背景」を理解すると強くなる
社労士試験では、条文を暗記するだけでは不十分です。
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なぜこの法律が作られたのか
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社会の変化に応じて、どのように改正されてきたのか
この「流れ」を理解しているかどうかが、選択式・択一式の正答率を大きく左右します。
そこで今回は、建国記念日にちなんで、
社労士試験の中心となる主要法令の制度の原点を振り返ってみましょう。
社会保険労務士法(昭和43年6月制定)
~2025年6月に成立した「第9次社会保険労務士法改正」で「使命」が明確化 ~
社会保険労務士法は、社労士制度そのものを定める法律です。
制定当初の第1条では、
「労働および社会保険に関する法令の円滑な実施を図り、事業の健全な発展と労働者の福祉の向上に資すること」
が目的として掲げられていました。
高度経済成長期、労働・社会保険制度が急速に複雑化する中で、
制度運用を専門的に支える存在として社労士が位置づけられたことが、その背景です。
そして、昨年の法改正により、第1条は大きく進化しました。
現在の第1条では、
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適切な労務管理の確立
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個人の尊厳が保持された労働環境の形成
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社会保障の向上・増進
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豊かな国民生活と活力ある経済社会の実現
といった視点が整理され、
社会保険労務士の「使命」を明示する規定となっています。
これは、
「社労士は単なる手続の専門家ではなく、
社会の基盤を支える専門職である」
というメッセージが、法律上はっきり示された改正だといえるでしょう。
労働基準法(昭和22年4月7日制定)
戦後直後、日本の再出発とともに制定されたのが労働基準法です。
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公布:昭和22年4月7日
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施行:同年9月1日(大部分)
戦前の劣悪な労働環境への強い反省から、
「最低限、ここだけは守らなければならない」
という国家の意思が明確に示されました。
社労士試験では、
「最低基準」「強行法規」というキーワードとあわせて、
この制定背景を意識することで、理解が一段深まります。
雇用保険法(昭和49年制定)
雇用保険法は、もともと昭和22年に制定された
失業保険法を母体としています。
しかし、高度経済成長と産業構造の変化により、
単なる「失業時の給付」だけでなく、
雇用の安定や能力開発まで含めた制度が求められるようになりました。
その結果、昭和49年に雇用保険法が制定され、
昭和50年4月1日から施行されています。
「なぜ雇用保険には三事業があるのか」
この問いも、制度の歴史を知ると自然に理解できます。
医療保険制度の歩み
日本の医療保険制度は、段階的に対象を広げてきました。
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大正11年:健康保険法(旧法)制定
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昭和13年:国民健康保険法(旧法)制定
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昭和36年:国民皆保険を実現
昭和36年以降、
すべての国民が何らかの公的医療保険に加入する体制が整います。
社労士試験で頻出の「国民皆保険」は、
日本の社会保障制度における大きな到達点です。
年金制度の変遷も「国づくり」の歴史
年金制度の歩みもまた、日本の国づくりの歴史そのものです。
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昭和17年:労働者年金保険法制定
(昭和19年に厚生年金保険法へ改称) -
昭和29年:厚生年金保険法を全面改正
(定額部分+報酬比例部分) -
昭和36年:国民皆年金制度スタート
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昭和60年改正:基礎年金制度を創設
「全国民共通の基礎年金」という考え方は、
年金制度を「国の仕組み」として完成させるための大きな転換点でした。
<社労士試験一般常識対策:必読>
平成23年版厚生労働白書
社会保障の検証と展望
~国民皆保険・皆年金制度実現から半世紀~
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建国記念日に、制度の「北極星」を思い出す
建国記念日は、日本の成り立ちを祝う日であると同時に、
「この国は、何を大切にしてきたのか」を考える日です。
社労士試験で学ぶ法律も同じです。
労働者を守り、事業を支え、社会を安定させる、その目的(北極星)が、すべての法律に存在します。
制定や改正の背景を理解すれば、
暗記は「意味のある知識」に変わります。
2月11日。
今日はぜひ、条文の奥にある制度の原点にも目を向けながら、
社労士試験の学習を進めてみてください。
積み重ねた学びは、必ず本番であなたを支えてくれます。
☆御礼☆
最後までお読み頂きありがとうございます。
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