- 漫画で学ぶ効果：ノーベル賞と『はたらく細胞』から考える
- 子どもが知っている理由：『はたらく細胞』の学びの力
- 難しいことを「ストーリー」で理解する力
- 社労士試験で労働基準法を学ぶなら、「新人の入社したストーリーの漫画」に置きかえる
- マンガで学ぶメリット３つ
- 漫画的勉強法を資格試験に活かす
- 「楽しむ学び」が最強の記憶術
漫画で学ぶ効果：ノーベル賞と『はたらく細胞』から考える
2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞したのは、
大阪大学の坂口志文 特任教授。
受賞理由は、「制御性T細胞（Treg）」の発見による免疫学への貢献です。
この発見は、自己免疫疾患やがん治療などに大きな影響を与える、まさに世界的成果です。
この「制御性T細胞」が、どんな細胞か、ご存じでしたか？
実は、多くの子ども達は知っているのです。
その理由は、人気漫画・アニメ 『はたらく細胞』 にあります。
『はたらく細胞』作者、ノーベル賞の坂口志文氏を祝福！イラスト公開 制御性T細胞が作品登場「うれしいです」（オリコン） - Yahoo!ニュース
出典:『はたらく細胞』原作・清水茜が描いたお祝いイラスト（オリコン）
子どもが知っている理由：『はたらく細胞』の学びの力
『はたらく細胞』は、人の体の中で働く細胞たちをキャラクター化した作品です。
赤血球、白血球、キラーT細胞、そして「制御性T細胞」まで登場し、
免疫の複雑な仕組みを、子どもでも楽しみながら理解できるように描いています。
本来なら専門書でなければ出てこない難解な用語が、
漫画の力で「感情」と「ストーリー」とともに脳に残る。
これはまさに、漫画が持つ“わかる化”の魔法です。
難しいことを「ストーリー」で理解する力
資格試験の勉強も、同じ構造をもっています。
条文や理論をただ暗記するよりも、
ストーリーとして流れをつかむことで、記憶の定着率が一気に高まります。
法律系の社労士試験では、初めてテキストを見ると、難解な専門用語ばかりで、日本語とは思えないぐらい、インプットで挫折する方が多い。
条文の羅列だけでは抽象的に感じられますが、
“人の行動”に落とし込む、自分ごとかしれば、法律がぐっと身近になります。
社労士試験で労働基準法を学ぶなら、「新人の入社したストーリーの漫画」に置きかえる
たとえば、漫画のストーリーを空想してみましょう。
【物語例】新人ミカさんの入社物語
春、新入社員のミカさんが会社に入社しました。
まず人事担当者から渡されたのは「労働条件通知書」。
ここで登場するのが
第15条：労働条件の明示義務。
会社は、賃金や労働時間などをきちんと書面で明示しなければなりません。
ここで伝えるべき内容を、自分が説明しなければならないことを考える
ミカさんが仕事を始めると、次に関係するのが
第32条：労働時間の原則（1日8時間・週40時間）。
お昼の休憩時間には、
第34条：休憩の原則 が生きています。
８時間勤務なら休憩は何分必要ですか？
【答え】
45分
法律：6時間を超えると、45分。8時間を超えると60分
一般的に8時時間勤務だと、60分の休憩の会社が多いと思います。
これには理由があります。1分でも超えれば、60分の休憩が必要になります。
休憩は途中にとらなければならない。となると、足らない15分の休憩をいつとるかが、問題になってきます。
次は、「少し残業お願いできる？」とお願いするとき、
第36条協定（いわゆるサブロク協定）の存在が登場します。
このように、新人の入社から日常の働き方までの物語として追っていくと、
条文が「リアルな職場のシーン」と結びつき、自然に理解できます。
マンガで学ぶメリット３つ
-
感情と一緒に記憶できる
主人公や場面をイメージすると、知識が“体験”として残ります。 -
法律が身近になる
自分の職場や経験と重ねることで、抽象的な条文が「実感」に変わります。 -
暗記ではなく理解で覚える
物語の流れを理解すれば、記憶の再現がスムーズになります。
漫画的勉強法を資格試験に活かす
勉強ノートや暗記カードも、少し工夫してみましょう。
-
登場人物を設定して「誰が・何を・なぜ」行うのかを描く
-
条文を“セリフ風”にして感情を加える
-
イラストや簡単な図で「場面」を再現する
こうした工夫で、学習は“作業”から“物語”に変わります。
その瞬間、知識は記号ではなく意味をもった情報として脳に残ります。
「楽しむ学び」が最強の記憶術
子どもたちが制御性T細胞を知っているのは、
「漫画を通して楽しく学んでいる」から。
資格試験の学びも、同じです。
難しい法律を、身近な物語として理解することで、
「わかる」→「楽しい」→「もっと学びたい」という好循環が生まれます。
ノーベル賞の発見も、資格試験の合格も、
原点は“知ることの楽しさ”から始まります。
あなたもぜひ、「自分の中のはたらく細胞」のように、
マンガ、ストーリを活用した学び方を取り入れてみてください。
☆御礼☆
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