社会保険労務士(社労士)試験を2026年8月の本試験で合格するためには、10月からの勉強スタートが理想的なタイミングです。
残り約11カ月の学習期間において、効率的に学ぶ年間計画を解説します。
なぜ10月スタートで間に合う理由
社労士試験は、出題範囲が広く、知識の積み重ね型の資格試験です。
特に独学や働きながらの学習者にとっては、1年を通して「段階的に理解→定着→総復習」という流れをつくることが重要になります。
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勉強習慣を身に着けるのに2か月程度はかかる(年内にペースを固める)
- 本試験まで約11か月あるため、各科目を3回転回せる
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年末年始を区切りに、前半(労働法系)/後半(社会保険系)の時間が確保できる
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春から総合的なアウトプット演習に集中できる時間を確保できる。
10月〜12月:労働科目を中心に基礎固め
重点科目
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労働基準法
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労働安全衛生法
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労働者災害補償保険法
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雇用保険法
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労働保険徴収法
この時期は、「法律の全体像をつかむ」ことを最優先にしましょう。
条文の丸暗記よりも、「なぜこのルールがあるのか」「どのような場面で適用されるのか」を意識して学ぶのがポイントです。
特に労働基準法は労働法の“ベース”となる科目です。
ここで理解が浅いと、他の科目にも波及してしまいます。
時間をかけてでも、しっかり土台を築きましょう。
🔍 学習のコツ
11日2時間~3時間、週末は5時間~10時間を目安に
テキスト+過去問で「インプット→アウトプット(確認用」をセットで行う
年末には労働法の仕上げとして、全労働法の科目を一気に復習する
1月〜4月:社会保険科目で得点源を作る
重点科目
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健康保険法
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国民年金法
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厚生年金保険法
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労働一般常識・社会保険一般常識
年が明けたら、社会保険科目に軸を移行します。
ここは本試験で得点配分が高いので、得意科目として仕上げる必要があります。初学者には、社会保険科目は、法律の体系が複雑で、高い壁となりますので、早めの着手が克服し合格への道となります。
この時期のゴールは、
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各科目を通読して、わからなくても、読み飛ばしてでも、全社会保険科目を早めに1回まわして「体系の感覚」を掴む。同時に過去問を、読み、条文が、どのように出題されているかを知る(解くのではなく読む)
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2回転目から、テキストを精読、過去問を解いてみる
5月〜6月:過去問演習と横断学習で総仕上げ
春以降は、知識を「つなげる」段階です。
社労士試験の難しさは、「複数の法律が関係しあう」ことにあります。
たとえば、育児休業給付(雇用保険)と育児休業(労基・育介法)のように、横断的理解が得点力を左右します。
この時期にやること
過去問3回転目(正答率80%を目標に)
模試・答練で弱点補強
法改正内容のチェック
7月〜8月:本試験モードで最終調整
最後の2か月は、総復習と時間感覚の調整。
模試を活用して「本試験時間内でどこまで得点できるか」を確認し、科目間のバランスを整えます。
本試験直前の重点ポイント
雇用保険・年金の計算問題
一般常識対策
- 選択式に特化した演習
肢別問題集でスピード強化(1選択肢30秒)
焦らず、積み上げた知識を信じて臨みましょう。
【参考】10月スタートの年間スケジュール例
| 時期 | 科目・テーマ | 学習目標 |
|---|---|---|
| 10〜12月 | 労働科目中心 | 基礎固め・条文理解 |
| 1〜4月 | 社会保険科目中心 | テキスト精読2回転 |
| 5〜6月 | 全科目横断 | 法改正、弱点補強・模試実践 |
| 7〜8月 | 総まとめ | 一般常識対策、選択式対策、時間配分と最終調整 |

受験生へメッセージ:今から始めれば“十分間に合う”
10月スタートは、短期合格を狙うには、最後の戦略的な開始タイミングです。
「年内に労働法を終える」「年明けから社会保険に移る」という流れを意識するだけで、学習がスムーズに進みます。
焦らず、計画的に。
1日2時間なんとか継続すれば、10か月後には大きな差になります。
☆御礼☆
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