先日、新規のお問い合わせをいただいた企業様を訪問した際の出来事をお話しします。就業規則の見直しに関するご相談でしたが、そこで目の当たりにした現実は、我々プロフェッショナルにとって身の引き締まる思いでした。
現場で遭遇した衝撃的な就業規則
その企業様は従業員数が10名を超えたため、半年前にスポット契約で他の社労士に就業規則を作成してもらったとのことでした。内容を拝見させていただくと、驚くべき事実が判明しました。
作成日以前の育児・介護に関する法改正が全く反映されていないのです。
最も驚いたのは、産後パパ育休(出生時育児休業)すら反映されていないことでした。この制度は2022年10月から施行されており、社労士であれば知らない人はいないはずです。もし知らないとすれば、それは「もぐり」と言わざるを得ません。
さらに、企業単独での法改正キャッチアップもできず、2025年4月の育児休業法改正も反映されていません。これについては、顧問社労士がいなければ対応できていないのも理解できます。
プロとして感じた矛盾と反省
興味深いことに、その就業規則は所々に妙に細かくリスク対策された内容が盛り込まれている一方で、基本的な法改正への対応が抜け落ちているという矛盾した状況でした。
同じプロフェッショナルとして、自分が作成した就業規則は、リスク回避型を特徴としています。法改正対応はもちろんのこと、最新の判例研究を継続し、会社と従業員の両方を守る就業規則へのブラッシュアップを怠ってはならないと強く感じました。これができなければ、AIに絶対に勝てません。
【参考】実務書で育児制度で、社労士に大人気の本
育児介護と言えば、名南経営の宮武先生
受験生も、産休、育休関連が苦手ならば、図表もわかりやすく、
オススメの本です(合格後も、もちろん重宝する名著です)
実務と社労士試験の違い
今回の件で痛感したことがあります。
実務では間違いが絶対に許されません。 誤った内容で運用が続けられれば、被害が広がるだけです。
一方、社労士試験では間違いがあっても、合格基準点をクリアできれば問題ありません。極端に言えば、完璧でなくても合格できるのです。
改めて、お客様をサポートする重圧と責任の重さを感じ、初心に返る思いでした。
受験生の皆様への メッセージ
実は皮肉なことに、受験生の皆様が最も法改正情報に触れており、詳しい時期かと思います。プロですら法改正対応に漏れが生じる場合があるのに対し、受験生は1点でも失点を減らすため、常に最新の法改正情報を追いかけています。

直前期の法改正対策
直前期においては、法改正対策を万全に仕上げてください。特に以下の点を重視してください:
- 改正前後の条文の違いの理解
- 経過措置の適用関係
- 関連する制度をチェック(周辺の論点は出題される可能性あり)
- 直前期以外、数年前の法改正もチェックしておくと万全です(2年前くらいは頻出)
合格後の実務に向けて
合格後も法改正に敏感に知識を更新し続ける姿勢が不可欠です。これこそが、お客様からの信頼を得られる社労士になるための基本中の基本です。
常に学び続け、お客様の期待に応える品質を維持し、お客様に伴走支援をすることで、AIには代替できない価値のある社労士として活躍できるはずです。
おわりに
今回の経験を通じて、プロフェッショナルとしての責任の重さと、継続的な学習の重要性を再認識しました。受験生の皆様には、この高い意識を持ち続けて合格を目指していただきたいと思います。
皆様の合格と、将来の実務でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
☆御礼☆
最後までお読み頂きありがとうございます。
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