GWを利用して、社労士になる前に少しだけ見たことがあったドラマ『ダンダリン・労働基準監督官』を、改めて社労士目線で一気見しました。改めて見ると、以前とは違う視点で多くの発見があり、このドラマの魅力を再認識しました。
印象に残った社労士の姿
特に印象的だったのが、賀来千香子さん演じる相場社労士事務所の代表の存在感です。まさに「この仕事できる!」というオーラを放ち、その佇まいは本当にかっこいい。現実の社労士事務所は、マンションの一室やビジネスビルの一角にあることが多いのですが、ドラマに登場するような摩天楼のインテリジェンスビルに事務所を構えていて、社労士という仕事への憧れを掻き立てられます。
一般の方にとって社労士の認知度はまだまだ低いと感じています。しかし、この『ダンダリン』をみれば、労働基準監督官のドラマですが、社労士が企業価値向上のため健全な労務管理を行う上で重要な役割かも伝わってきます。「ダンダリンを見て、社労士を目指したい!」という受験生が増えるのではないかと、個人的にも期待しています。
心に刻まれる労働基準法の目的条文
何と言っても感動したのが、主人公・段田凛がブラック企業の社長に対し、大勢の社員や店長の前で労働基準法の目的条文を、その言葉一つひとつに魂を込めるように訴えるシーンでした。
「労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。」
段田凛の熱い言葉が、その場の空気を震わせます。そして、彼女は隣に立つ南三条(松坂桃李さん演じる)に、続きを言いなさいと促します。南三条は、静かに、しかし力強く言葉を続けます。
「この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。」
二人の言葉が重なり合い、労働基準法の本質が、その場にいる全ての人々の胸に深く刻まれた瞬間でした。法律の条文は、単なる文字の羅列ではなく、働く人々の尊厳を守るための羅針盤なのだと、改めて強く感じさせられました。
作品の概要と魅力
2013年に放送された『ダンダリン』は、労働基準監督署、通称「労基署」を舞台に、竹内結子さん演じる労働基準監督官・段田凛が、世にはびこる労働問題に立ち向かう物語です。
社労士目線でみると、このドラマは非常に興味深い視点を与えてくれました。なぜなら、企業価値を向上させて、企業と労働者をサポートする社労士と、労働者の権利を守る労基署の労働基準監督官という、ある意味対照的な立場の組織が描かれているからです。
ドラマの中では、賃金未払、労災隠しといった、実際に社会で起こっている労働問題がリアルに描かれています。一話完結型で、それぞれのケースで段田凛がどのように法律を駆使し、時には熱意をもって問題解決に奔走する姿は、私たち社労士にとっても考えさせられる部分が多くあります。
特に印象的だったのは、労働基準法をはじめとする労働関連法規が、決して机上の空論ではなく、働く人々を守るための重要な武器になるというメッセージが強く伝わってくる点です。段田凛の、普段は物静かながらも、労働者の権利が侵害された瞬間に見せる強い眼差しは、法律の専門家として共感できるものがありました。
社労士と労基署の理想的な関係
このドラマの珍しい点は、労基署だけでなく、社労士も重要な役割を担って描かれていることです。企業側のコンプライアンス意識の低さや、法規制の抜け穴を突いた悪質な事例に対して、労働基準監督官や社労士が、時には異なる視点から問題解決に貢献するシーンも描かれています。
もちろん、ドラマとしてのエンターテインメント性も重視されているため、現実とは異なる部分もあるかもしれませんが、労働基準監督官と社労士がそれぞれの専門性を活かし、より良い労働環境を目指すという理想的な関係性が垣間見えるのは、私たち社労士にとって励みになります。
『ダンダリン』は、労働問題のリアルを描き出しつつ、主人公の段田凛のキャラクターや、個性的な同僚たちとの掛け合いなど、エンターテインメントとしても楽しめる要素が満載です。
おわりに
私たち社労士も、日々の業務の中で、法律の条文だけでなく、その背景にある精神や目的を常に意識し、労働者の方々、そして企業の健全な発展に貢献していきたいと改めて強く思いました。
『ダンダリン・労働基準監督官』は、単なるエンターテインメントとしてだけでなく、労働問題のリアル、そしてそれを解決するために奮闘する人々の姿を通して、多くのことを教えてくれるドラマです。まだご覧になっていない方は、ぜひこの機会にご覧いただき、働くこと、そしてそれを支える専門家の存在について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
労働者の権利について改めて考えさせられるとともに、私たち社労士の役割の重要性を再認識させてくれるドラマ『ダンダリン』。きっと、働くということ、そしてそれを支える法律や専門家の存在について、新たな発見があるはずです。
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