社会保険労務士(社労士)は、合格率約6%、最低合格率は2%台と難関な国家資格ですが、仕事をしながら1年で合格できるギリギリのレベルの資格でもあります。
初学者が効果的に勉強を進め、短期合格を成し遂げる基本的な勉強方法(シャロ勉)を紹介します。
1. 試験制度を知る
社労士試験の全体像を把握することが重要です。
社労士試験は、大きく分けて午前中の「選択式」と午後の「択一式」の2つの形式で行われます
選択式:文章の穴埋め、語群から正しい用語※を選びます
※1問あたり、5つの空欄について20個の選択肢の語句・数値から解答する出題形式です(空欄補充問題)
試験時間:10:30~11:50の80分
科目数:8科目、空欄1つにつき1点,合計8問(40点満点)。
合格基準点:総得点40点満点中25点前後正解,各科目5点中3点以上正解
択一式:5肢から正しい選択肢を択ぶ正誤判断の問題です
試験時間:13:20~16:50の210分
科目数:10科目、1問につき1点,合計70問(70点満点)。
合格基準点:総得点70点満点中45点前後正解,各科目10点中4点以上正解
社労士試験が難しい点は、科目毎の合格基準点にあります
全科目の総得点数は、一般的な学習を積めばクリアできます
合格率が低い理由は、選択式の科目毎の基準点です
1科目5点満点中、3点以上とる必要があります。
2問しか失点できない厳しさがあるのです
試験制度、社労士試験のテクニックなら
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試験対策の基本7
総合計点で6割5分以上とれる知識を身に付ければ、合格基礎力を満たします
約6割の知識で良いのです
そのためにも、基本の徹底、正確な知識が求められます
1. 学習計画を立てる
各法律や制度について正確な理解が求められます。
出題範囲
試験科目 選択式 択一式
労働基準法及び労働安全衛生法 1問/5点 10問/10点
労働者災害補償保険法 1問/5点 10問/10点
雇用保険法 1問/5点 10問/10点
労務管理その他の労働に関する一般常識 1問/5点 10問/10点
社会保険に関する一般常識 1問/5点
健康保険法 1問/5点 10問/10点
厚生年金保険法 1問/5点 10問/10点
国民年金法 1問/5点 10問/10点
合計 8問/40点 70問/70点
労働法、社会保険制度、一般常識など、多岐にわたるため、どの分野にどれだけの時間をかけるべきか、全体を見渡してから学習計画を立てることが重要となります。
初学者が陥りがちなのは、無計画に勉強を始めることです。
試験までのスケジュールを考え、計画的に学習を進めることが合格への第一歩です。
試験日は毎年8月4週目の日曜日です。
勉強時間は1000時間以上が必要になります
ゴールデンウイーク前でに全科目のインプット(テキストの精読と基礎理解)を行い、
残りがアウトプット(過去問や模試を使った演習)とする計画が一般的です。
2. テキスト選びは慎重に
初学者がテキストを選ぶ際には、自分の理解度や学習ペースに合ったものを選ぶことが重要です。分厚い専門書は内容が詳細すぎて、理解に時間がかかることもあります。まずは、全体を俯瞰できるわかりやすい入門書や、解説が丁寧なテキストを選ぶとよいでしょう。初心者向けに図解が多く使われているものや、法律ごとの要点がまとまっているものがオススメです。
3.過去問に早めに取り組む
インプットがある程度進んだら、早い段階で過去問に取り組むことが効果的です。
過去問は試験の傾向や出題形式に慣れるための重要なツールです。最初は解けなくても構いません。出題されるポイントや頻出分野を確認しながら、知識を定着させていきます。過去問を解くことで、自分がどの分野に弱いのか、どの部分をさらに強化すべきかが明確になります。
【資格試験対策テクニック】
一般的にはインプット→アウトプットの順ですが、得点力をあげる、合格するための勉強は、先にアウトプットから行う方法があります
当然、はじめて過去問をとけば、問題文の意味すらわかりませんが、
過去問の問題と解説を読むことからはじめます
(最初は解くのではなく過去問を読むです)
過去問→該当箇所のテキスト読み。この順番が、脳が試験で狙われる場所、形式のイメージがわかるので、インプットの精度、効率がアップします
4. 法律の条文に触れる
社労士試験は法律に基づいた出題が多いため、条文そのものに触れることが大切です。特に、労働基準法や社会保険法などの基礎となる法律は、条文の理解が深まることで得点源に繋がります。テキストに頼るだけでなく、条文を直接読んだり、条文の趣旨や背景を理解することが重要です。
【ポイント】
日常会話とは違う専門用語は、最初は頭にはいってきません
ここは、習うより慣れろ。理解できないところは、軽くよみとばし、全体を把握することで、2度目以降のテキスト読みで理解できるようになってきます。
社労士試験の最初の壁は、法律用語が難しいこと。壁を乗り越えられれば、テキスト読みが楽になり得点力が飛躍的にアップします。
5.スキマ時間を活用する
社労士試験の範囲は広く、時間が限られている中で効率的に勉強を進めるためには、
スキマ時間を有効に活用することがカギです。移動時間や休憩時間に過去問を解いたり、スマホで条文を確認したり、短い時間でも学習に取り組む習慣をつけると、総学習時間を増やすことができます。
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6. モチベーションを維持する工夫
社労士の勉強は長期間にわたるため、モチベーションの維持が大切です。目標を設定し、達成感を感じられる工夫をしましょう。例えば、学習の進捗を可視化するためのチェックリストや、模擬試験での点数を記録しておくと、自分の成長が見えやすくなり、勉強のモチベーションが維持しやすくなります。
7.合格のためのマインドセット
初学者が社労士試験に合格するためには、目標の設定、なりたい自分を強く思うこと。
計画的な学習、基礎を固めが大切です。
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忘却曲線との戦いとなるため反復学習が重要なポイントとなります。
全体のバランスを見ながら、無理のないペースで勉強を進めていくことが合格への近道です。少しずつでも確実に知識を積み上げ、自信を持って試験に臨んでください。
成し遂げましょう!
☆御礼☆
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