全国社会保険労務士連合会試験センターから、
第53回社会保険労務士試験の正誤が発表されました。
合格基準点への影響がないか考察してみます。
正誤の内容
試験科目:労働基準法及び労働安全衛生法の問1(安衛法の問題部分)
訂正箇所 〔問1〕【 D 】
<実際の誤っていた問題文>
3 使用者は、中高年齢者その他労働災害の防止上その就業に当たって特に
配慮を必要とする者については、これらの者の【 D 】 に応じて適正な
配置を行うように努めなければならない。
正誤内容
〔誤〕 「3 使用者は、中高年齢者・・・」
↓
〔正〕 「3 事業者は、中高年齢者・・・」
使用者と事業者の違い
2たつの意味は異なります。
試験では、受験生が法律の定義と1文字でも違うことを見逃せば失点します。
目がすべらないように受験生は、問題を解いてるはずです。
言葉の定義は重要なのです。
労働基準法の使用者とは?
法人の場合の「使用者」は、社長や支配人等の事業の経営担当者と課長や係長、主任といった役職を問わず事業主のために行為をする全ての者、さらに法人そのものも含まれます。
労働安全衛生法では事業者とは?
「事業者」とは、法人そのものです。
もし出題が
【 】は、中高年齢者その他労働災害の防止上その就業に当たって特に
配慮を必要とする者については
上記のように事業者の部分を空欄にされたら、
【使用者】を選んだら、即アウト、失点です。
正誤は合格基準点に影響するか?
本問題が、没問題となると、全員に1点プラスされます。
労基・安衛法が2点で救済待ちの方にとっては没問になると
一発逆転もありえます。
選択式の場合は各科目の基準点をとれている方で、
合計基準点を割ってしまう人はいないはず。
(予備校講師も聞いたことがないと言うレベル)
合計点が1点あがっても、合否には影響はしないと思います。
没問になる可能性
法律を扱う試験だけに問題文の誤りは、
すなわち法律の記載と違う表現になってる事を認めたならば、
没問にすべきと思います。
問題文が違ってても、答えは選べられる程度の誤りだから騒ぎになってない様子。
世論の声も本問題へのクレームは少ない。
昨年の魔の問6では、予備校講師が指摘していましたが、
大手予備校講師も意見をだしていない。
この状況からすると、試験委員会は、スルーしそうです。
2年連続 問6が没問になった件👇
労基・安衛法で2点救済待ちの方にとっては、
死活問題だと思います。
試験委員の今後の動向には要注意ですね
3年連続没問になるかどうか、
正しい判断されることを望みます。
☆御礼☆
最後までお読み頂きありがとうございます。
下記のアイコンをクリックすると、他の素晴らしい社労士や資格関連のブログの一覧が表示されます。 参考になりますので、ぜひ閲覧してみてください。
【お願い】 この記事も参考になったらアイコンクリックお願いします。
👇️
過去問の解説が一番詳しい山川の過去問題集
労基・安衛法2022版
【Amazon.co.jp 限定】2022過去問題集 社労士過去問題10年網羅vol.1 労基法・安衛法 (山川社労士予備校)
【お願い】 この記事も参考になったらアイコンクリックお願いします。 👇️
にほんブログ村