社会保険について考える 第2弾(社会保険料の価値)
社会保険料の決定方(復習)
4月から6月の給料は社会保険料料に影響します。
3月~4月の残業をセーブすると社会保険料の算定「定時決定」により、
保険料が下がるのは事実です。
給料から引かれる社会保険料が下ったら・・・
お得だと思ってませんか?
当ブログを読めば、本当にお得かどうかがわかります。
正しい社会保険制度について簡単解説いたします。
※社会保険料の計算方法「定時決定」については👇を参照してください。
【要注意】
「社会保険料削減します」と宣伝してる、
コンサルタント、士業は、社労士的に言えば、完全にブラックです。
税金と違って社会保険料は、削減するものではありません。
自身への応益的負担を下げることになります。
高くなった=損してるとの考え方が違います。
社労士が削減コンサルなんか、やってたら、倫理規定違反。
懲戒ものです。
社会保険料の使い道
社会保険料=将来の年金に使われる
これは皆さんイメージとおり。
悪いコンサルタントは、定年後の年金額が下がることすら説明しません。
会社員の年金=老齢厚生年金は、
ご本人が給与から天引きされている額と、同額を会社が、さらに支払ってくれてます。
つまり自分が支払ってる額の2倍の年金額の権利があるのです。
給料が下がれば、当然、会社負担分も減ります。年金額がダブルで減る感覚です。
厚生年金額の簡単計算式
3分でわかる計算方法(北村式)があります👇
極端な方は、長生きするかどうかわからない
65歳からもらえる年金(一部の方は、65歳未満でも支給あり)なんて、
当てにできない。だから、いまの給料が大事と言われるかもしれません。
本当にそうでしょうか?
社会保険料の価値について
保険料は、老齢年金以外に、
傷病手当金・出産手当金・育児休業給付金、介護休業給付金、失業給付にも使われます。
簡単に言えば、
・病気やケガで休んだ場合の補償
・出産、育児の時の時の補償
・介護理由による休職の補償
自分は健康だから関係ないと言うかたでも、
親の介護で休まざるおえないときにも給料の一部を補償してくれます。
<概要>
☆介護休業給付金☆
対象家族の介護に93日利用可能(3回にわけて利用可)
賃金の日額67%支給
さらに、
給料が下がると『失業保険』にも影響がでます。
<一言説明>
退職前6年間の給料(残業含む)で計算され、支給される日額が決まります。
若くても必要になる生活に密着した補償額に影響がでます。
傷病手当金や出産手当金、年金の額は支払った保険料に応じて決められ、
保険料を多く払った人ほど、受け取れる額は多くなる仕組みです。
【まとめ】
社会保険料が減れば、受け取れる額も減ります。
実感がわかない方は、自身がもらえる金額をシミュレーションしてみると、
いかに社会保険制度が大切かが、よくわかります。
まずは、ご自身の給与明細をチェックしてみてください。
標準報酬月額、何等級かを把握してみましょう。
社会保険制度の仕組みに興味がでたら?
入門書としては、下記がオススメ(社労士受験生にも必見)
『よくわかる社会保障法』
香里先生と学生4人とのゼミでの対話形式で、非常にわかりやすいです。
臨場感あふれるやりとりを通じて楽しく学べます。
☆御礼☆
最後までお読み頂きありがとうございます。
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