給与計算は奥深い!
でも最近はクラウドの給与計算ソフト入れれば簡単なんて言う人います・・・
システムのマスター設定を完璧に行うためには労働法、社会保険料諸法令の理解が必須。そして最新情報をキャッチアップする必要もあるのです。
実際に、あるコンビニエンスストアで給与計算の間違いが発覚して、未払いが発生した事件がありました。原因はシステムの設定が違ってからなのです。
給与計算と社労士試験の知識
社労士試験の科目に給与計算があっても良いと思うぐらい専門性が求められます。
試験としては10科目を理解していれば、結果的に給与計算できる知識も身に付くのかもしれません(税金部分は除く)
逆を言えば給与計算を完璧にこなせる知識を身に付ければ、
主要な労働基準法の条文、通達、雇用保険、徴収法から厚生年金法、健康保険法、確定拠出年金法の基礎が、体系だって理解できていることになります。
労基法であれば試験で頻出論点、試験の難所となる労働時間、変形労働の整理になります。
・賃金支払いの5原則
・平均賃金の計算
・割増賃金
・年次有給休暇、休日、休業
・労働時間の管理(変形労働等)
控除する欄では
雇用保険料、厚生年金、健康保険の標準報酬月額
関連する業務では
労働保険料の徴収、定時決定、随時改定、資格取得時決定
社会保険料の算定基礎届
給与計算から学ぶ社労士試験対策
ステップ1
まずは自身がもらった給与明細の内容を解析してみましょう
例えば残業単価の検算(もしかすると週40H超えの割増が漏れてたり、逆にラッキーにも所定外休日で1.35倍で貰えてたりするかもしれません。何倍を払うかは最低の率を超えて入れば法的には問題ないので、法定の率より多い会社は実在します)
控除欄では
標準報酬月額の確認(8月と9月分を比較)
雇用保険料の確認(令和4年9月と10月分を比較)※雇用保険料率の改正があります
コロナ禍で休業手当をもらった事がある方は、
休業手当が、平均賃金の何%になっているか検算
明細を読み込むだけで、相当な条文の理解が必要となります。
よい復習になりますよ
ステップ2
自社の働き方の制度、時間管理を検証してみます
(休日の日数、休日出勤、振替休日、代休、時間集計方etc.)
検証のためには、労働条件通知書、就業規則と実態を付き合せします
絶対的記載事項の論点をチェックにもなります
ステップ3
架空の会社の制度を想像して、
多様な働き方のパターンで賃金規定を作成、給与計算をしてみると、
横断的なアウトプット学習として最適です。
実務が見えない机上に向かっての勉強だとモチベーションがあがりません
自分事として、実践を想定して学習するとリアル感がでて、
自分のためになりますし、知識も印象が深くなって脳に刻まれやすくなります。
ステップ4
給与検定試験にチャレンジ
実際に検定を受けずとも、給与計算検定用のテキストを読んでみると
社労士のテキストで学習するのとは違って、あらたな気づきが得られます
LEC澤井先生の給与計算指南本
オススメはLECのカリスマ講師 澤井先生が執筆しているテキストがあります
実務でも使えますし、社労士試験の勉強にも役に立ちます
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過去問に挑戦
平成30年 労基法 問3 肢E
【労働基準法第35条に定めるいわゆる法定休日を日曜とし、月曜から土曜までを労働日として、休日及び労働時間が次のように定められている製造業の事業場における、労働に関する時間外及び休日の割増賃金に関する記述に関して。
日 月 火 水 木 金 土
休 6 6 6 6 6 6
労働日における労働時間は全て
始業時刻:午前10時、終業時刻:午後5時、休憩:午後1時から1時間】
日曜から水曜までは所定どおりの勤務であったが、木曜から土曜までの3日間の勤務が延長されてそれぞれ10時間ずつ労働したために当該1週間の労働時間が48時間になった場合、土曜における10時間労働の内8時間が割増賃金支払い義務の対象労働になる。
【答え】×
正誤チェック
誤:「土曜における10時間労働の内8時間が」が誤り
正:「木曜及び金曜における10時間労働の内各2時間と土曜における10時間労働の内4時間が」
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